建久5年(1194年)9月25日源頼朝が三浦郡矢部郷に一堂を建立する… 三浦一族、三浦義明を追善するための法要堂こそ満願寺であった。 境内からは浄土庭園と大型礎石建物の遺構、永福寺で使われていたのと同型の瓦が検出されており、浄土庭園に臨む堂に周丈六の阿弥陀坐像と周八尺の菩薩立像が鎮座していた。 よって、満願寺は佐原義連の創建とされていたが、その壮大な規模からして、鎌倉幕府直轄の造営寺院であったと推察されている。