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撥草瞻風 はっそうせんぷう

 

煩悩妄想の雑草を撥(はら)いのけて、

本地の風光を瞻(み)る。

 

煩悩の草を撥ね、菩提の風を瞻仰(せんごう)す。

禅の雲水修行の眼目。

 

臨済録には、荒草曾て鋤かず・・・とある。

もともと荒草だの雑草など、いまだかってわしは鋤いたことなどない。と臨済禅師は喝破する。

自然に有害無害など、人間の勝手な思いであろう。

そう思うと草をはらいのけてとは矛盾も生じるが

ここでは、妄想、執着をはらいのけ

眼の前の真実をしっかり見ながら、進め。ということにしよう。

今年も機嫌よく歩みたい。

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